要約と感想「嫌われる勇気」

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要約と感想「嫌われる勇気」

読書メモです

トラウマを否定せよ

なぜ「人は変われる」なのか

人の現在が過去によって規定されるのだとすれば 両親から虐待を受けて育った人は全て引きこもりになっていないと辻褄が合わない

過去は関係ありません。アドラー心理学では過去の原因ではなく、今の目的を考えます

引きこもるという目的が先にあってその目的を達成する手段として不安や恐怖といった感情を作っている

アドラー心理学ではこれを目的論と呼ぶ

アドラーの目的論ではこれまでの人生に何があったとしても今後の人生をどう生きるかについては何の影響もないと言っている

自分の人生を決めるのは今ここにいる自分なのだ

トラウマは存在しない

アドラーは経験それ自体ではなく経験に与える意味によって自らを決定すると語っている

幼い頃に虐待を受けたと言った出来事が どのような意味を与えるか 自ら選択している

過去に支配されない生き方

両親の離婚という出来事があったとして その出来事を冷たいと感じるか暖かいと感じるかは今の主観の話

問題は何があったかではなくどう解釈したか 過去がすべてを決定し過去が変えられないのであれば 過去に縛られたままこの先ずっと幸せになることができなくなってしまう

人は変われるということを前提に考える

あなたの不幸はあなた自身が選んだもの

ためにならない ことを欲する人は一人もいない

不幸であることを選んだのであれば 不幸であることが自分にとってためのあることだと判断したからだ

人は常に変わらないという決心をしている

少しくらい不便で不自由であっても今のライフスタイルの方が使いやすく 変えずにいる方が楽だと思っている

一方新しいライフスタイルを選んだら新しい自分には何が起きるかもわからない

未来を見通しづらくなるし不安だらけの人生を送ることになる

ライフスタイルを変えようとするとき我々は大きな勇気を試されます

変わることで生まれる不安と 変わらないことでつきまとう不満

自分が不幸なのは過去や環境のせいではなく能力が足りないわけでもなくただ幸せになるための勇気が足りていない

全ての悩みは対人関係

なぜ自分が嫌いなのか

あなたは他者から否定されることを恐れている

つまりあなたの目的は他者との関係の中で傷つかないことだ

ではどうやってその目的をかなえるか

自分の短所を見つけて自分のことを嫌いになり対人関係に踏み出さない人間になってしまえばいい

短所だらけのこんな自分でいることは あなたにとってかけがえのない為になる事なのである

 

合格すれば、転職すればすべてうまくいく

しかしそれらの願いが叶ったにも関わらず自体が何一つ変わらないことは大いにあり得る

まずは今の自分を受け入れ、たとえ結果がどうであったとしても前に踏み出す勇気を持つことが重要だ

劣等感は主観的な思い込み

私が自分の身長に感じていたのはあくまでも他者との比較つまりは対人関係の中で生まれた主観的な劣等感だったのだ

もし比べる他者が存在しなければ自分の身長が低いなと思いもしなかったはずだから

つまり我々を苦しめる劣等感は客観的な事実ではなく主観的な解釈なのだ

 

身長が低いことに劣等感を感じていることもある意味正しい

低いことで人を 威圧しないと言う 長所もあり得る

ただしこれは主観的な解釈で勝手な思い込みでもある一方で主観的な解釈は自分の手で選択可能だ

ライフスタイルを自分で選択することができるのだ

言い訳としての劣等コンプレックス

劣等感それ自体は別に悪いものではない

「私は学歴が低い。だからこそ他人の何倍も努力しよう」と決心するならむしろ望ましい話だ

 

一方で劣等コンプレックスとは自らの劣等感を言い訳に使い始めた状態のことを指す

「私は学歴が低いから成功できない」

「現実的な努力をしたくない」

「変わりたくない」

そうしたライフスタイルを変える勇気を持っていない その言い訳として劣等感を使っている

人生は他者との競争ではない

健全な劣等感とは他者との比較の中では生まれるのではなく 理想の自分との比較から生まれるものだ

誰とも競争することなくただ前を向いて歩いてればいい

勝ちや負けを競い合う場所からは身を引き自分が自分であろうとする

 

対人関係の軸に競争があると人は対人関係の悩みから逃れられず不幸から逃れることができない

他者の幸福を私の負けであるかのように捉えているから他者を祝福できない

人々は私の仲間なのだと実感できていれば世界の見え方は全く違うものになる

直面する人生のタスクをどう乗り越えるか

アドラー心理学では人間の行動面と心理面のあり方についてはっきりした目標を掲げている

  • 行動面では自立すること社会と調和して暮らせること
  • 心理面では私には能力があるという意識人々は私の仲間であるという意識

一人の個人が社会的な存在として生きて行こうとする時 直面せざるを得ない対人関係・仕事のタスク・交友のタスク・愛のタスク、これらと向き合うことで 目標は達成できる

人生の嘘から目をそらすな

恋人や夫婦の関係ではある時期を境にして相手のやることなすこと全てに腹が立つようになることがある

食事の仕方が気に食わないとか あるいは寝息でさえも腹が立つとか、つい数ヶ月前までは何とも思わなかったにもかかわらず

これはその人がどこかの段階で この関係を終わらせたいと決心をして関係を終わらせるための材料探し待っているからそう感じる

 

相手は何も変わっていない

自分の目的が変わっただけ

様々な口実を設けて人生のタスクを回避しようとすることを指して「人生の嘘」と呼ぶ

他者の課題を切り捨てる

あの人の期待を満たすために生きてはいけない

アドラー心理学では承認欲求を否定する

他社から承認してもらおうとする時 ほぼ全ての人は他者の期待を満たすことをその手段とする

 

しかし例えば仕事の 主観が他者の期待を満たすことになってしまったらその仕事は相当に苦しいものになる

なぜならいつも他者の視線を気にして他者からの評価に怯え自分が私であることを押さえているからだ

他者もまたあなたの期待を満たすために生きているわけではない

相手が自分の思う通りに動いてくれなくても怒ってはいけない

それが当たり前なのだ

課題の分離とは何か

われわれはこれは誰の課題なのか?という視点から、自分の課題と他者の課題を分けなければならない

誰の課題かを見分ける方法はシンプルで、その選択によってもたらされる最終的な結末を引き受けるのは誰か?ということ

 

そして他者の課題には踏み込んではいけない

子供が勉強しないという選択をしたとき、その選択によって希望の学校に入れなくなるのは子供の課題であり、親は土足で踏み込んではいけない

親は自分の目的(世間体や見栄)を満たすために子供に接するから子供は反発するのだ

 

ただし放任するわけではない

勉強について言えばそれが本人の課題であることを告げ、いつでも援助する準備があることを伝える

対人関係の悩みを一気に解消する方法

あの嫌な上司がいるから仕事をできないと考えるのは完全な原因論

そうではなく仕事をしたくないから嫌な上司を作り出す、できない自分を認めたくないから嫌な上司を作り出す、これは目的論的な発想になる

 

ここで課題の分離ができてればどうなるだろうか

つまり上司がどれだけ理不尽な怒りをぶつけてこようとそれは私の課題ではない

上司自身が始末すべき課題である

 

他者の課題には介入せず自分の課題には誰一人として介入させない

これが具体的でなおかつ対人関係の悩みを一変させる可能性を秘めたアドラー心理学の画期的な視点になる

本当の自由とは何か

自由とは他者から嫌われることである

嫌われることは確かに苦しい

できれば誰からも嫌わずれずに行きたい

承認欲求を満たしたい

 

でも全ての人から嫌われないようにするには不自由極まりない生き方をしなければならない

わざわざ嫌われる生き方をしろというわけではなく嫌われることを恐れるなということだ

あなたのことをよく思わない人がいてもそれはあなたの課題ではない

そしてまた自分のことを好きになるべきだ

 

これだけ尽くしているのだから好きにならないのはおかしいと考えるのも相手の課題に介入した見返り的な発想なのだ

世界の中心はどこにあるか

なぜ私にしか関心がないのか

承認欲求とは他者がどれだけ自分に注目し自分のことをどう評価しているのか つまりどれだけ自分の欲求を見下してくれるのか

こうした承認欲にとらわれてる人は他者をみているようで実際には自分のことしか見ていない自己中心的な人だ

あなたは世界の中心ではない

共同体の中に自分の居場所があると感じられること、ここにいてもいいのだと感じられることは人間の基本的な欲求だ

この欲求は人生のタスクに立ち向かうことで満たされ

る 自分の足で対人関係のタスクに踏み出しこの人は私に何を与えてくれるのかではなく、私はこの人に何を与えられるのかを考えなければならない

 

対人関係の入り口には課題の分離がありゴールには共同体感覚がある

そして共同体感覚とは他者を仲間だと見なしそこに自分の居場所があると感じられること

叱ってはいけない褒めてもいけない

褒めるという行為には能力のある人が能力のない人に下す評価という側面がある

褒める目的は自分よりも能力の劣る相手を操作することなのでありそこには感謝も尊敬も存在しない

勇気づけというアプローチ

課題の分離を行った上で例えば 勉強は子供の課題であると理解した上で 勉強しなさいと上から命令するのではなく 本人に自分は勉強ができるのだと自信を持って自ら課題に立ち向かっていくように 働きかける勇気を与えることを勇気づけと言う

自分には価値があると思えるために

一番大切なのは他者を評価しないこと

評価の言葉は縦の関係から出てくる

横の関係を築けているのであればもっと率直な感謝や尊敬喜びの言葉が出てくるだろう

 

人は感謝の言葉を聞いた時自らが他者に貢献できたということを知る

アドラーの見解では人は自分には価値があると思えた時にだけ勇気を持てる

 

今ここを真剣に生きる

ありのままの自分を受け入れるつまり自己受容するからこそ裏切りを恐れることなく他者信頼することができる

そして他者に無条件の信頼を寄せて人々は自分の仲間だと思えているからこそ他者貢献することができる

さらには他者に貢献するからこそ私は誰かの役に立っていると実感しありのままの自分を受け入れる自己受容に繋がる

人は今この瞬間から幸せになれる

他者貢献とは目に見える貢献でなくても構わない

あなたが役に立っているかどうかを判断するのは他者の課題であってあなたが介入できる問題ではない

たとえ目に見える貢献でなくとも私は誰かの役に立ってるという貢献感を持てればそれで良い

 

幸福とは貢献感である

好意のレベルでは誰の役に立てていなかったとしても存在のレベルで考えれば人は誰でも役に立っている

つまり全ての人間は幸福である

今ここに強烈なスポットライトを当てよ

人生は連続する刹那であり過去も未来も存在しない

過去にどんなことがあったかなどあなたの今ここには何の関係もないし未来がどうであるかなど今ここで考える問題ではない

今ここを真剣に生きてきたらそんな言葉だと出てこない

人生最大の嘘

目標などなくても良い

今ここを真剣に生きること、それ自体がダンスである

人生最大の嘘とは今ここから目を背け ありもしない過去と未来ばかり光を当て自分の人生に、かけがえない刹那に大いなる嘘をつくこと

感想

300ページほどの薄い本でありながら、今までで一番メモが多い本になった気がする

考え方自体が新しく、新しいだけでなく今までで考えてきたことの真逆をいっている感じ

だからこそ日々の何気ない選択の中でアドラーの選択を反映していけるかは、何度も振り返らないと難しいのかも(本書でも青年は5回に分けて、それぞれに何週間もあけてから哲人の家を訪ねていた)

ただインストールできればあらゆる悩みから解放される!という期待ワクワクが持てる本だった

この上なく良い本に出会えて良かった

さて、これで後編「幸せになる勇気」は一体どうやって展開されるんだろうか…

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